介護業界情報
介護の事務負担軽減策に注文続出 政府規制改革推進会議
政府の規制改革推進会議は10日、「医療・介護ワーキンググループ」で、介護現場の生産性向上をテーマに話し合いを行いました。
その中で、ペーパーワークの負担を大幅に軽減していく構想について、委員から取り組みの更なる強化を求める声が続出。
厚労省の施策は、規制改革サイドを満足させるには至らなかった模様です。
【今回の厚労省側の主な施策】
- 事業所の指定申請・報酬請求に伴う書類の簡素化
- 押印・署名の原則廃止
- 記録保存のデータ化
【委員側からの主な意見】
- 効果性について疑問視
- 生産性向上について疑問視
- 実効性を上げるための明確なゴール設定の必要性
- 2020年代初頭までの文書量半減目標についての期限の明確化
- 管理者レベルのものだけでなく、現場レベルの書類の削減の必要性
今回の会議では、河野大臣も「スピード感を」 と注文を付ける発言をされているようですが、全くその通りだと思います。
そもそも介護業界の「現場」と「お役所」の間には悪い意味で考え方の大きな乖離があります。
その苦労から、現場からは「お役所」の仕事はどうしてもおためごかしに見えてしまうのです。
この委員の中に現場側の立場で発言する方が多くいたことはせめてもの救いといえると思います。
2021.02.15