今更聞けない!?~実務者研修とは~

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はじめに

前回は、初任者研修のことをご紹介しました。今回は、初任者研修と同じくらいよく目にする、実務者研修をご紹介します。実務者研修とはどのような資格なのでしょうか。また以前ご紹介した初任者研修と比べどのような違いがあるのでしょうか。これから介護業界で活躍していきたいと考えている人向けに、実務者研修の紹介をしていきます。

 

「介護福祉実務者研修」とはどんな資格?

正式名称は「介護福祉士実務者研修」となります。現場やスクール等で、よく実務者研修と略されて使われています。質の高い介護サービスを安定的に提供していくことを目標に、基本的な介護提供能力の修得を目的とした資格です。
また介護福祉士国家試験の受験資格が、2017年より「実務者研修の受講・修了」が義務付けられた為、実務者研修は介護福祉士資格を目指すうえで必須の資格となっています。
かつての「ホームヘルパー1級」の後継資格として位置づけられていますが、それだけではありません。研修は、2年以上の養成課程を持つ「介護福祉士」養成校の到達目標と同等の水準で行います。更に今後の制度改正や新たな課題・技術・知見を自ら把握できる能力も期待されています。つまり、介護のプロとして進むためには、とても重要な研修なのです。
 

 

実務者研修と初任者研修の違い?

初任者研修が介護の基礎を養う研修・資格だとすると、実務者研修はそこから一歩進んで、幅広い利用者に対する介護提供能力を獲得することが目標です。
また実務者研修はカリキュラム修了すれば介護福祉士試験の受験資格に該当しますが、初任者研修は、修了しても介護福祉士の受験資格にはなりません。介護福祉士試験を受けようとお考えの方は、実務者研修を受講検討してみてください。
ちなみに、受講科目と時間数の違いもあります。初任者研修が9科目(130時間)なのに対し、実務者研修が20科目(450時間)となっています。『受講科目で11科目、受講時間数にすると320時間』もの違いがあり、実務者研修の方が資格取得する大変さはあるかもしれません。

 

「介護職員初任者研修」を取得するメリットは?

高い介護技術と知識を身に付けることができる!

450時間の研修は、実務経験だけでは修得できない知識・技術を中心に構成されています。
これまで実地で行ってきたことを振り返り、理論づけができているか、手順は本当に正しいのか等、自分の技術を確認し高めることができます。また、認知症についての学術的な知識や、認知症の方の理解なども十分に学べます。

 

サービス提供責任者になる際に有利!

訪問介護事業所で「サービス提供責任者」になるためには、実務者研修か介護福祉士のどちらかの資格を持っていることが望まれます。平成254月より「ホームヘルパー2級を修了し3年以上の実務経験を得ることでサービス提供責任者と認められた者」は、訪問介護事業所に配置しても介護報酬(介護事務所の売上)から10%も減額されてしまうことになりました。その為、訪問介護事業の経営的な視点でも、実務研修の修了者が求められています。

 

介護福祉士の受験資格が得られる!

介護福祉士の国家試験を受ける為には、実務経験3年以上と実務者研修修了の2つの条件を満たす必要があります。介護福祉士資格はキャリアアップの為にも、給料アップの為にも、介護職なら是非目指したい国家資格です。そのスタートラインに立つためにも、実務者研修は是非受けておきましょう。実務者研修を修了していると、介護福祉士の実技試験が免除されます。

 

たん吸引・経管栄養の知識を学ぶことができる!

これまで医療行為とされてきた「たん吸引」や「経管栄養」等が平成244月から法改正により、一定の研修を修了した介護職員は医療などとの連携により、一定の条件のもとで「たんの吸引」や「経管栄養」を行うことができるようになりました。
実務者研修を受講修了していれば、喀痰吸引等研修(第二号研修)の基本研修が履修免除となります(実地研修は必要)。
重症化した高齢者が多くなる中、たん吸引や経管栄養の実施ニーズが高くなっています。実務者研修の受講によってこれらを学んでおくと、就職や転職のときに非常に有利になります。

 

就職・転職活動に有利!
人手不足の介護業界では、無資格、未経験の方にも求人があり、多くの方が現場で無資格、未経験で働いています。介護事業所として専門知識を持っている方を雇用したいため、待遇面で優遇することがあります。また実務者研修は初任者研修よりも専門性の高い学習内容のため、管理者や一緒に働く同僚の方、採用担当者などにも仕事に対する意識をアピールすることができます。

 

受験資格や試験内容は?

受験資格
学歴や保有しなければならない資格など、特にありません。介護の仕事に興味がある人であれば誰でも受講できます。ただし、1つだけ注意しなければならないことがあります。
それは事前に受講しておくべき研修の存在です。介護や福祉に関する知識や実務経験がない人にとって、実務者研修の内容は難しく感じられるかもしれません。それは実務者研修のカリキュラムが、一定の基礎知識があることを前提として組まれているからです。
そこで実務者研修が難しい方におすすめなのが初任者研修です。初任者研修は介護・福祉の基礎を学ぶ講座です。初任者研修を修了している場合、実務者研修の受講期間が短縮されたり、受講費用が割り引かれたりすることもあります。研修についていけるかどうか不安な場合は、まず初任者研修を受講し、その後実務者研修にステップアップしていくのがおすすめです。

試験概要

実務者研修の資格を得るには、450時間の受講科目を終了していることが必須です。しかし、介護職員初任者研修、かつてのホームヘルパー1・2・3級、介護職員基礎研修の修了者は、それぞれ受講科目が一部免除になります。

 

最後に

今回は、実務者研修についてご紹介してきました。
介護職としてキャリアアップを目指し、介護福祉士の取得を目指されるのであれば、必須の資格となります。
450時間の受講は簡単ではありませんが、介護職員が働きながら受講しやすいよう、通信教育の活用、身近な地域での受講、数年かけて研修を修了できるための環境整備等の配慮があります。また、法人によっては資格支援制度と称して、資格を取得しやすいように配慮した職場環境を整えているところもあるそうです。興味がある人は、ぜひチャレンジしてみましょう。